新品複合機(コピー機)の機能面で優れているポイントとして、ウォーミングアップ時間の短縮化があげられます。
複合機は、電源をオフにしたり長時間作業を行わなかったりすると、休眠モードに入ります。その後電源を入れた時には、作動開始するまでにウォーミングアップが必要です。休眠モードは省エネにつながりますが、ウォーミングアップにあまりにも時間がかかってしまうと、業務効率が低下してしまいます。

この記事では新品複合機のウォーミングアップについて解説します。

目次

1、複合機(コピー機)のウォーミングアップとは

ウォーミングアップ機能

新品複合機(コピー機)のウォーミングアップの機能や役割、目安時間の確認方法について案内します。

① 複合機(コピー機)のウォーミングアップとは

複合機(コピー機)のウォーミングアップ時間とは、複合機の電源を入れて立ち上がるまでの起動時間のことをいいます。他に、ウォームアップタイム、起動時間などともいいます。
電源を起動するときの他に、長時間操作を行わずスリープモード(休眠モード)から操作を再開するときにもウォーミングアップを行います。

ウォーミングアップ中、複合機の操作を行うことはできず、モニター上には「ウォーミングアップ中」という文言が表示されます。

② ウォーミングアップタイムの役割

ウォーミングアップタイムは、複合機が急死した状態から通常モードに戻るために必要な機能です。ウォーミングアップ中は操作できないため、ウォーミングアップタイムは短ければ短いほど業務効率が向上しますが、複合機を使用しない時にこまめにスリープモードに切り替えることで電気料金の削減を図ることができます。

スリープモードへの移行時間については、各複合機によって個別に設定が可能です。あまりに頻繁に設定すると業務の効率が落ちるほか、頻繁にウォーミングアップを行うことにより節電効果も薄れてしまいますので利用頻度や節電目標などと照らし合わせながら設定を行いましょう。

③ ウォーミングアップタイムの確認方法

ウォーミングアップタイムの確認方法は、複合機カタログやウェブの商品情報ページにウォーミングアップタイムが記載されているので参考にされると良いでしょう。

2、ウォーミングアップタイムの変動要因と注意事項

ウォーミングアップ機能

新品複合機(コピー機)ならではの業務効率化に役立つ機能について紹介します。

① 新機種ほど短縮化されている

ウォーミングアップ時間は、同等の機能の機種同士であれば新しい機種ほど短縮化されている傾向があります。最新の機種では、ウォーミングアップタイムが30秒程度のものも発売されています。従来機種から7割程度ウォーミングアップタイムを短縮できている機種も多数あります。

しかし、最新の新品機種同士であれば、モノクロ専用機種や小型の機種など、機能が限定的な機種の方がウォーミングアップが速い傾向があります。

② 気温によって多少の変動がある

ウォーミングアップタイムは、多少でありますが、気温条件にも左右されます。室温が著しく低くなる冬場ではカタログ通りの速度で立ち上がらないことも十分に考えられますので、あらかじめ想定しておくと良いでしょう。

③ ファースト印刷タイムやコピー速度も重要

複合機の利便性を考える際に、ウォームアップタイムのみを比較しても実はあまり意味がありません。印刷のスピードを比較する軸は全部で三つあり、

  • ウォーミングアップタイム
  • ファースト印刷タイム
  • 連続印刷時間

ファースト印刷タイムは、印刷ボタンを押してから印刷がスタートするまでの待ち時間のことです。また、連続印刷時間は、まとめて複数枚の印刷をする際に、1分当たり何枚の印刷ができるかという目安です。カタログやウェブページには、これら3つすべての数値が記されています。

複合機の快適性の目安にする際には、ウォーミングアップタイムとファーストウォーミングアップタイムとファースト印刷タイムを併せて確認することが、こまめにたくさんの印刷が必要な際に便利です。

3、まとめ

この記事では、最新の新品複合機(コピー機)の機能としてウォーミングアップ機能について紹介しました。

ウォーミングアップ機能は、複合機がOFFからONになったときやスリープモードから復旧した際に複合機をエラーなく使用できる状態にするために複合機内部の準備作業のことをさします。

ウォーミングアップ機能は欠かせない機能ですが、ウォーミングアップ中は他の動作ができないので、ウォーミングアップ時間が短ければ短いほど便利で利用しやすい機種です。現に、最新の新品複合機ではウォーミングアップ時間が短縮化されている傾向がみられます。

効率よい機能を探すためには、ウォーミングアップ時間の他に、ファースト印刷時間と連続印刷時間についても併せて確認しておきましょう。


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